夏の中国一人旅:江南4都市をめぐる

夏の終わりに・・・ということで、5泊6日の中国にふらりと行ってきました。これで中国も6回目(ネパールへの道中、昆明に寄ったことも含めて)ということになります。もっとも私は中国は春か冬にしか行ったことが無く、夏の中国というのは、これが初めてということになります。
日数が限られていたこともあり、今回は江南の4都市を駆け足でまわるに止まりました。それでも、新しいところにも少しは行ってみようということで、鎮江と、1月に少しだけ立ち寄った蘇州に足を運びました。蘇州は春秋末期の英雄・伍子胥に所縁の場所ということですが、水陸両面の交通と防御に周到な配慮が施された縄張りに舌を巻きました。宿は旧市街の山塘街に位置しており、旧市街の朝晩の顔をそれぞれに見ることが出来ました。街の人々の素顔を見ることが出来る朝の山塘街に、心惹かれるものがありました。
鎮江は、揚州・紹興開封と天秤にかけて、選びました。『地球の歩き方』に出ていた西津古渡の写真を見て、心定めたというのが実情です。行ってみれば、平坦な土地に、ところどころ山が散らばっているという地勢。都城を築きやすそうだ、と思っていたら三国時代孫呉が一時期本拠地を置いていたとのこと、なるほどと思いました。
そして、今回は行かない方がよかった杭州・・・G20が開催されていて、市内交通はズタズタ、致し方ないこととはいえ厳戒態勢で、駅では荷物を預けることも出来ず。一日中荷を担いでいたらヘロヘロになってしまい、なんと列車に乗り損ねるという、これまで経験したことのないポカをやって顔面蒼白。何とか上海まで、到着予定から2時間遅れでたどり着くことが出来たところに、今と昔の違いを感じる、そんな今回の独り旅でした。変わったといえば、ユースホステルが増えたところでしょうか。最初に行ったときには殆ど見ることがなかったんですが、今では全土に存在します。かつては旅人が集まる安宿が限定されていて、そこでの出会いも多かったんですが、それもかつての姿ということになっていくんでしょうか。








上から順に、1〜3:蘇州、4:鎮江の西津古渡、5:杭州の霊隠寺(雲林禅寺)の磨崖石窟、6・7:上海、8:上海地下鉄のラッピング電車、となっております。