東方キリスト教圏研究会・関西ビザンツ史研究会合同シンポジウム「東方キリスト教世界における旅と移動」

東方キリスト教圏研究会には、これまで幾度かお世話になってきました。

ただ、参加しては好き放題しゃべり倒して帰ってくる、ということが相次いでいたところで、今回は何かしゃべれ、ということで、報告の話が回ってきました。非常勤先の前期業務〆や引っ越しなど、諸般もろもろでゴタゴタしているときでしたので、これがなかなか、難儀いたしました。そして京大は、昨日・本日とオープンキャンパスで、構内がいつにもまして、若々しく華やいだ雰囲気でありました。そんな中、当日まで準備が終わらないという、まさに泥縄の様相でありました。

当日のお品書きですが、以下の通りです↓

シンポジウム
「東方キリスト教世界の旅と移動」

  1. 樋口 諒 (金沢大学国際文化資源学研究センター / 日本学術振興会特別研究員(PD)「中世エチオピアの教会建築にみる他地域の影響」
  2. 福田 耕佑 (京都大学大学院文学研究科・アリストテリオ大学中世・近現代ギリシア学科)「ギリシアの風景を旅して―ヨルゴス・テオトカス(1906-1966)によるギリシア文学の特徴としての「風景描写」批判を中心に」
  3. 柴田 広志(佛教大学非常勤講師)「アレクサンドロス大王の遠征ルートと、現代の街道との関係の考察ー情報ノートの役割・再訪ー」
  4. 早川 尚志 (大阪大学大学院文学研究科・ラザフォード・アップルトン研究所)「ユーラシア中央域における使節と隊商-ティムール朝期の事例研究―」
  5. 畔柳 千明 (東京大学大学院総合文化研究科)「中国情報の仲介者としての北京宣教団」
  6. 伊丹 聡一朗(明治大学大学院文学研究科)「中世ロシアにおける河川交通-14世紀のルーシ北部地方を中心に―」

 

私の報告内容は、先日『洛北史学』に掲載された、森谷公俊先生の著作の書評について、図で示しながら少し立ち入った話をするというものです。何とか体裁だけは繕ったものの、せっかく井上浩一先生がいらっしゃっていたのに、拙い報告であったと反省する次第です。そして懇親会に出る余裕もなく、あっさりと自宅に引き下がったのでした。