第24回洛北史学会大会「「活用」概念をとらえかえす-文化財保護と歴史叙述-」参加記

9月7日更新 例年であれば、洛北史学会の大会は6月第1土曜日です。通常、この日は西洋古典学会の初日であり、2013年に東京大学で行われた古典学会に参加して以来、洛北史学会よりも西洋古典学会の参加を優先してきました。 それが、今年は異例のことながら、…

古本祭りと大文字送り火

9月23日更新 下鴨神社の恒例行事・夏の納涼古本祭りに、今年も足を運ぶことができました。野暮用で浜松・掛川に足を運んだ以外は、連日、古本祭に出没しました。高野川を挟んだ反対側に自宅があるので、散歩にもちょうど良いということではあります。もっと…

古代ギリシア文化研究所主催・第3回西洋古代史インターユニ・ワークショップ参加記

8月21日更新 それは昨日のこと。帰省準備をボチボチしていた私のところに、古代ギリシア文化研究所のS藤先生から「第3回西洋古代史インターユニ・ワークショップ」の案内メールが回ってきました。平たくいえば、西洋古代史の合同卒業論文中間発表会です。過…

鈴木敏夫とジブリ展

水曜日は授業が朝から4時まで連続するという一日です。授業を終えると、もう立っているのもやっとという状態になるのは情けない限りで、かといって座ると途端に舟をこぎだしてしまいます。 しかし、今日だけは、その体に鞭打って、授業終了と同時に外に駆け…

第72回日本西洋古典学会@京都大学参加記

6月18日更新 京都大学で行われた、西洋古典学会に参加してきました。参加「しました」ではなく、参加「してきました」としたのは、実際にその場で行われた学会に、直接赴いて、発表を傍聴してきた、ということです。 これ以前に会場で行われた学会・研究会へ…

3年ぶり、春の古本祭り@みやこめっせ

5月22日更新 昨年・一昨年と中止になってしまった、ゴールデンウィーク恒例・みやこめっせの古本祭り、今年は無事に開催されました。私は初日の5月1日に愛宕山に登っていたため、2日目と最終日・5日の2度の参加でした。今年は初日が日曜日だったので、たぶん…

雨中の愛宕山詣り

5月22日更新 海の彼方に思いを馳せる日が続くという状態は変わりませんが、寓居のある京都近辺でも、足を運んでいないところが多くあります。その一つが愛宕山でした。私にとっての山登りの師匠であるワラーチ職人・高田マイスターの音頭による愛宕山ハイキ…

春の瀬戸内ふらふら紀行

5月3日更新 青春18切符をフル稼働して、京都から広島~松山~琴平~高松と回ってきました。実はこれまで、松山も善通寺も高松も行ったことがないという状況でしたので、SARS-Cov-2騒ぎで日本から出られない今のうちに、と思い立った次第です。 さて、青春18…

春の「鬼の里」訪問

(3月26日更新) 陽気につられて(以下略)。今日は、1月にも足を運んだ大江山・雲原の鬼そば屋に足を運びました。前回は雪景色の中を舞鶴から向かいましたが、今回は京都から日帰りです。 二条駅から山陰本線で園部に出て、乗り換えます。どうしても2時間弱…

春の御室自転車行

3月21日更新 春の陽気に誘われて、御室に自転車で向かいました。目的地は、蓮華寺です。真言宗御室派の別格本山で、石仏がズラリと並ぶ、こぢんまりしたお寺です。 五智山蓮華寺境内 ただ、真言宗の御室派というと、このお寺のすぐ隣にとんでもなく大きなお…

神戸市立博物館「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」展

2月25日更新 よく晴れた日、神戸三宮に足を運びました。目的は、神戸市立博物館で開催中の「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」展見学です。気の所為か、最近はエジプト関係の特別展に足を運ぶことが、やけに多いような・・・気の所為ではなく、エジプ…

成績報告も終わり

(2月23日更新) 何とか成績報告も無事に終わりました。1月末から2月初旬にかけて、外に行く用事を作りまくっていたので、なんとか終わらせることができてよかった。 さて、不在中に、古代世界研究会の『かいほう』が届いていました。今号は、昨年10月に開…

橿原考古学研究所付属博物館特別陳列「Dear Palmyra, 廃墟からの希望-復活したシリアパルミラの彫像-」見学記

橿原考古学研究所(以下、橿考研)に、久しぶりに足を運びました。どれくらい久し振りか検索してみたら、なんと、もう十年近く前です。第19回のヘレニズム~イスラーム考古学研究会が、金沢ではなく橿考研で開かれた時以来です。 さて、橿原にとんとご無沙汰…

年始の岡山行

2月11日更新 年明けの8日と9日に、岡山に足を運びました。理由は何のことはない、青春18切符の消化目的です。 岡山は、本当は2020年の3月に訪問する予定だったのですが、体調が微妙だったために当日に取りやめをしました。それ以来ということになります。も…

年の瀬に(2021年)

今年も、大晦日になりました。今年もSARS-Cov-2とオンライン授業の対応に忙殺された年でした。十月にはほぼ全目に対面に切り替わったのですが、すると今度は月曜から金曜まで授業があるため、通勤時間がとんでもないことになってしまいました。 しかしそうは…

泉屋博古館「伝世の茶道具」展

泉屋博古館は鹿ヶ谷通り沿いにあり、なんのことはない永観堂とは指呼の間です。ところが、これまで足を運んだことはありませんでした。理由は単純なことで、この博物館へ行こうにも、その閉館時間が、永観堂のお昼の「お手伝い」終了時刻と同時であるためで…

永観堂特別拝観打ち上げ

1月4日更新 この時期恒例、永観堂寺宝展のアルバイトは、本日で最終日でした。今年は例年にまして、疲労蓄積と苦闘し、精彩を欠いた1ヶ月だったと思います。いや、しんどかった・・・11月の全ての土日は昼・夜通しで勤務を入れてしまい、月曜日の授業は口の動…

第12回日韓中西洋古代史シンポジウム参加記

11月3日更新 10月22日・23日と行われた、日韓中西洋古代史シンポジウム(12th Korea-China-Japan Symposium on Ancient European History)に参加しました。今年は韓国の高麗大学校が主催校です。 このように書くと、韓国に飛んだのか?と思われるかもしれま…

舞鶴ぶらぶら歩き

(10月9日アップロード) この夏は、あまり外に出る機会がありませんでした。所用のために購入しておいた青春18切符も、結局殆ど使用する機会が無いまま、有効期限直前のこの時期になりました。そこで、8月末に足を伸ばそうかと思っていた舞鶴に、ふらりと足…

夏の「鬼の里」訪問記

9月18日更新 この夏も、福知山は雲原・大江山の鬼そば屋に足を運びました。今回も福知山か舞鶴に一泊することを検討したのですが、 「帰りは私の車に同乗しましょう」 という鬼そば屋の料理長・七姫の誘いに乗って、日帰りすることにしました。どうも中部方…

下鴨神社の納涼古本祭(2年ぶり)

8月24日更新 現在住んでいるところは、高野川を渡ればすぐに下鴨神社に出るという場所にあります。お盆のこの時期の楽しみは、下鴨神社の古本祭です。古本集めと知人へのご挨拶が楽しいのですが、昨年は新型肺炎のために中止となってしまいました。しかし今…

東都の空騒ぎに背を向けながら

7月23日の誕生日は、何ということはない、通常業務の日でした。その前日には毎年と同様に四条川端SIBAで一献傾け、一夜明けて本日は龍谷大学・瀬田キャンパスで授業内試験を行いました。問題作成は悪戦苦闘しましたが、まぁ学生が大変ですかね。その後は彦根…

「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」鑑賞記録

やっと、嗚呼やっと、という感じであります。本来であれば昨年の7月23日(・・・あれ、誰かの誕生日・・・)に公開予定でありました。それが、新型肺炎SARS-CoV-2のために延期に次ぐ延期、そしてやっと今日、全国一斉公開です。もともとはガンダムの生みの親・富野…

ゴールデンウィーク中は近場をうろうろと

6月13日更新 緊急事態宣言というのがまた出てしまいまして、せっかく大学で授業をする準備をしていたのが、すべてご破算となってしまいました。とほほ。 ところで、大学で授業をやらないのは学生が可哀想・・・という論が跋扈しておりますが、自身の経験からい…

(宣伝です)『記憶と慣行の西洋古代史』刊行

2021年4月15日更新 www.hanmoto.com 同志社大学で行われてきた西洋古代史の研究会・属州研究会の常連参加者が集まった論文集です。ここのところ、私はひたすらペルガモンのことばかりやっているので本業がセレウコス朝史であることを忘れられてしまいそうで…

東海道、エジプト展巡り

5月21日更新 通常であれば春の海外渡航への準備に入る1月頃からずっと、3月には何処に足を運ぶかと考えていました。具体的には、四国に向かうか、それとも東に向かうかと思案していたのです。 もともと用でもなければ東京に行く気にはならないのですが、どう…

天理参考館「発見!世界の考古学」講演傍聴記

早めに起きて、京阪と近鉄を乗り継いで天理に足を運びました。天理を訪れるのは6年ぶり、前は確か2015年、シュリーマン展で名古屋大学・周藤芳幸先生がされた講演に参加するためでした。今回も講演会でして、天理参考館の連続講座「発見!世界の考古学」の最…

いつもとは反対側からの峠越え:春の鬼そば屋訪問+東福寺(彦根)訪問記

3月21日更新 今年も春のエディンバラ帰省は夢のまた夢ということで、2月の最終週からこの方、週に何度か大文字山に登る以外には汚部屋掃除(誤変換ではありません)と読書くらいしかやっていません。しかしこの間にやっておくべきこととして心定めていること…

大文字山登り

年は改まりましたが、非常勤先の授業日程がすべて終わったという以外には、特段の事柄もありません。一応、1月中の原稿の締め切り日は守って投稿という表立たない仕事はありましたが、目につくことでもありません。後期に入って一カ所だけ対面授業になったと…

年の瀬に(2020年)

新型肺炎Covid-19に翻弄される1年が暮れようとしています。年の瀬は例年通り、実家です。毎年恒例の餅つきも、昨日無事に終わりました。写真を撮っている余裕はありませんでしたが・・・ 振り返ってみれば、2月に台湾とベトナムを訪れた以外、海外には行かない…